正直、初めてユングフラウヨッホに行くときは、どのルートが一番ラクで、どのチケットを選べば損しないのか…めちゃくちゃ迷いました。標高3,454m、世界遺産、ゴンドラに登山鉄道、名前だけでも情報が多くて、スマホのタブがパンパンになる人も多いと思います。
でも安心してください。この記事では、スイスに20年住んで、実際にユングフラウヨッホへ何度も行った経験から、旅行者が迷いやすいポイントをやさしく整理してみました。むずかしい理論よりも、「結局どう行く?」「いくらかかる?」「どれが一番ラク?」という“旅のリアル”に寄せています。
もちろん、ユングフラウヨッホは絶景がメインの観光地です。景色は本当に“別世界”。でも、準備を少し知っているだけで、楽しさも安心感もかなり変わってくると思います。
「なんとなく不安」「調べたけど情報が多すぎる」という方に向けて、できるだけシンプルに、旅行者の味方になれるような内容を書いてみたつもりです。肩の力を抜いて読めるページにしたいので、コーヒーでも飲みながらゆっくりどうぞ。
- ユングフラウヨッホはどんな場所?魅力と見どころ
- ユングフラウヨッホの行き方は大きく2ルート|最短はどっち?
- ユングフラウヨッホのチケットはこう選ぶ|最安で損しない完全ガイド
- ユングフラウヨッホで何ができる?見どころまとめ
- 初めてでも安心!実際に行って分かったモデルプラン
- 現地で困らないための必須アイテム
- ホテルはどこに泊まる?拠点で旅の快適さが変わる
- 子ども連れ・シニア・一人旅|タイプ別のコツ
- よくある質問|失敗しやすいポイントを先に解決!
- ✅ この記事のまとめ(魅力重視)
ユングフラウヨッホはどんな場所?魅力と見どころ

ユングフラウヨッホは標高3,454m、ヨーロッパで最も高い鉄道駅として有名で、世界遺産「ユングフラウ・アレッチ」に位置しています。夏でも雪が残り、展望台や氷の宮殿など、1年中“本物の雪と氷”に触れられるのが特徴です。
滞在は2〜4時間が目安。写真も撮りやすく、天気が安定しやすい朝イチが特におすすめです。
「行く価値はある?」と聞かれれば、個人的には“特別な体験ができる場所”だと思います。ただ、多くの人が悩むのが行き方やチケットの種類。ここから、現地で迷わないためのポイントを分かりやすく整理していきますね(^^)
ユングフラウヨッホの行き方は大きく2ルート|最短はどっち?
ユングフラウヨッホへ行くルートは、実はほぼこの2択です。
- グリンデルワルト経由(エイガーエクスプレス利用)
- ラウターブルンネン経由(昔ながらの登山鉄道)
「どっちが早いの?」「景色も気になるし、迷う…」という方が多いので、それぞれの特徴を旅行者目線でまとめます。
① グリンデルワルト経由(エイガーエクスプレス利用)

とにかく最短で行きたい人に向いているルートです。
2020年に完成した最新ゴンドラ「エイガーエクスプレス」で、アイガー北壁の真下まで一気に上がれます。
- 乗る場所:グリンデルワルト・ターミナル駅
- 経由:エイガーエクスプレス → アイガーグレッチャー → ユングフラウヨッホ
- 所要時間:およそ最短1時間半〜(※出発地による)
ゴンドラは揺れも少なく、乗車時間が短いので、体力に自信がない人やファミリーにも向いています。
私は初めて乗ったとき「え、もう着くの?」と感じたくらいスムーズでした。山を眺めながら進むので、ただ移動している時間も楽しめます。
✔ 時間を節約したい
✔ 歩く距離や階段を減らしたい
こんな人にピッタリです。
② ラウターブルンネン経由(クラシックな登山鉄道)

こちらは昔ながらの名物ルート。途中のヴェンゲン、クライネ・シャイデックなど、アルプスらしい景色を堪能しながら、のんびり登っていきます。
- 乗る場所:ラウターブルンネン駅
- 経由:ヴェンゲン → クライネ・シャイデック → ユングフラウヨッホ
- 所要時間:およそ2時間前後〜
鉄道好きや景色を楽しみたい人にはこちらも魅力的。ただし、観光シーズンは人が多く、座れない時間帯もあります。また、乗車時間が長いぶん、子ども連れや高齢の方はちょっと疲れるかもしれません。
✔ “スイスらしさ”を満喫したい
✔ 登山鉄道に乗りたい
✔ じっくり景色を楽しみたい
という人はこちら。
どちらが初心者向け?比較表で分かりやすく
迷ったときはこの比較が一番わかりやすいかもしれません。
| 項目 | グリンデルワルト経由(エイガーエクスプレス) | ラウターブルンネン経由(登山鉄道) |
|---|---|---|
| 所要時間 | 短い(最短) | 長め |
| 景色 | アルプスを上から見る感じ | のどかな山村・広がる草原 |
| 乗り換え | 少なめでラク | 多め |
| 混雑 | 比較的バラける | 観光客が集中しやすい |
| 子ども・高齢者 | ◎(体力いらない) | △(立ち時間が出る可能性あり) |
| 鉄道・山旅感 | 少なめ | 多い(スイスらしさ◎) |
2つのルートは、所要時間・乗り換え・景色・混雑に大きな違いがあります。結論から言うと、初めてならグリンデルワルト経由が一番ラクです。ただ、スイスらしい“山旅感”を楽しみたいならラウターブルンネン経由にも良さがあります。
まず、所要時間と乗り換えの差。
グリンデルワルト経由(エイガーエクスプレス)は最短ルートで、乗り換えも少なく、天気が崩れても影響が出にくいのが特徴です。移動がスムーズなので、子ども連れや高齢の方でも安心だと思います。
一方、ラウターブルンネン経由はクラシックな登山鉄道で、のどかな村や草原の景色が楽しめる反面、天候悪化で遅延や混雑が発生しやすいというデメリットがあります。景色は最高ですが、移動時間は長くなりがちです。
また、山岳地帯は天気が変わりやすいので、なるべく朝出発+前日までにWebで運行状況をチェックすると安心です。実際、午前中の方が景色がクリアだったり、人が少なかったり、メリットが多い気がします。
景色の違いを一言でまとめるとこうなります。
- グリンデルワルト経由:近代的でスムーズ、写真が撮りやすい
- ラウターブルンネン経由:まさに“絵本のスイス”という世界観
どちらも魅力があるので、行きはエイガーエクスプレス、帰りは登山鉄道というハイブリッドルートにする人も多いです。私もそのパターンで行った時がいちばん満足度が高かったですし、移動が単なる移動ではなく「旅の思い出」になります。
どのルートが正解、というより、時間を優先するならグリンデルワルト、スイスらしさを楽しむならラウターブルンネン。この違いだけ覚えておけば、失敗はしないはずです(^^)
ユングフラウヨッホのチケットはこう選ぶ|最安で損しない完全ガイド

どこで買う?公式サイト・現地・ツアーの違い
ユングフラウヨッホは「当日行って買えばいい」と思う人もいますが、実は買い方で値段も安心感もかなり変わります。とくに朝の便は人気で、ハイシーズンは売り切れや長蛇の列があるので、事前に知っておいたほうがラクだと思います。
買い方は大きく3パターン。
① 公式サイト(最も一般的。割引や時間指定ができる)
一番おすすめなのが、ユングフラウ鉄道の公式サイト。
事前にチケットを予約すれば、当日チケット売り場に並ぶ必要がなく、そのまま改札でQRコードをかざすだけで乗車できます。
- 早割などの割引キャンペーンがある
- 乗車時間を指定できる(朝の便を確保できる)
- スマホの表示だけで乗車可能、紙不要
- クレジット決済対応
私はほとんどこの方法で買っています。
「朝イチで出たい」「天気が良い時間帯に合わせたい」という人ほど、事前予約のメリットを感じると思います。
初心者でも迷わない!Webでの予約手順
操作はシンプルで、だいたい3〜5分あれば終わります。
ユングフラウ鉄道公式サイトにアクセスし、「Jungfraujoch Top of Europe」を選択。
日付・時間を選ぶ
希望日をタップ → 乗る時間を選ぶだけ。
朝は人気なので、迷ったら8:00〜10:00台を押さえると安心です。
そのまま支払い → 予約メールが届く
支払いはクレジットカードでOK。
予約完了メールに「QRコード」が届きます。
当日はそのQRをスマホで見せるだけで乗車できるので、紙の印刷は不要です。
時刻指定はどうする?おすすめの時間帯
多くの人が朝を選ぶ理由は3つあります。
- 山の天候は午前中が安定しやすい
- 展望台や氷の宮殿が空いている
- 写真がきれいに撮れる(午後は雲が出やすい)
私は何度か午後発にも乗りましたが、景色は午前>午後の印象です。
天気が気になる人ほど早めの時間を選ぶと、満足度が高いと思います。
スマホ表示でOK|紙のチケット不要
ユングフラウ鉄道は、スマホのQRコードを改札にかざすだけで乗車できます。
「紙を印刷し忘れた」「チケットを無くした」という心配がありません。
旅行中は意外とこういうミスが起きるので、スマホ完結はかなり助かりますよね。
そのために大事なのがネット回線です。メールに届いたQRコードが開けなかったり、時刻表を確認できなかったりすると、せっかくの旅がスムーズに進まなくなります。海外に着いたらすぐネットが使えるように、出発前にeSIMをスマホに入れておくとかなり便利です。空港でSIMを探したり、窓口で設定に時間を取られることもなく、荷物を受け取ったらそのまま移動できるのでストレスがありません。
もし、現地でのネット問題を避けたいなら、Glocal eSIMは使い勝手が良いと思います。事前にスマホへ入れておけば、スイスに到着した瞬間からネットが使えて、SIMカードを取り出したり差し替えたりする必要もありません。ユングフラウエリアは駅でも無料Wi-Fiが無かったり、つながるまでに時間がかかったりすることがあるので、自分の回線を持っているだけで安心感が全然違います。
② 現地の窓口(天気優先派ならこちら)
「青空の日に行きたい」「天気を見てから決めたい」という人は、現地窓口でも購入できます。
- その日の天気を見て判断できる
- 係員と相談してルートを決められる
ただし、デメリットもあります。
- 朝は行列になりやすい
- 人気の時間帯がすでに売り切れていることがある
- 繁忙期は30〜60分待ちも
私は“並んでる間に天気が変わる”という経験もあり、正直もったいなかったです。
「どうしても天候重視!」という人以外は、やっぱり事前予約がラクだと思います。
③ 日本語対応の現地ツアー(乗り換えが不安な人向け)

「電車の乗り換えが心配」「チケットの買い方に自信がない」という人は、日本語対応のツアーを利用するのがいちばん安心です。特にユングフラウヨッホは観光客が多く、時期によっては窓口やホームが混雑します。乗る列車を間違えると大幅に遅れることもあるので、ガイドや専任スタッフがつくツアーは心強いと思います。
日本語で予約できる大手サイトだと、KLOOKとVELTRAが有名です。それぞれ強みが違うので、予算やスタイルに合わせて選ぶのが良さそうです。
KLOOK|価格重視で選ぶなら最有力
KLOOKは、現地の鉄道チケットやアクティビティを扱う大手サイトで、ユングフラウヨッホのチケット単体や、ホテル発の往復ツアーなど種類が豊富です。特に割引が入ることが多く、公式より安い日があるのが魅力です。
スマホのQRコードで乗車でき、バウチャーも日本語で届くので迷うことがありません。支払いはクレジットカードはもちろん、Apple Pay・Google Payも使えるので、旅の直前でもサッと予約できます。
▶ KLOOKのユングフラウヨッホ商品はこちら
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VELTRA|ガイド付きの安心感重視ならこちら
VELTRAは「日本語ガイド同行ツアー」が多いのが特徴です。集合場所まで行けば、あとはついていくだけなので、英語ができなくても安心。観光ポイントの解説や写真スポットも教えてくれるので、初心者でも満足度が高いです。
また、天候が悪くて展望台が全く見えない場合は日程変更に対応してくれるプランがあるなど、フォローが丁寧な印象です。家族旅行や初めての海外旅行の人は、VELTRAを選ぶことが多い気がします。
▶ VELTRAのユングフラウヨッホツアー一覧
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KLOOK vs VELTRA|違いを比較
| 比較ポイント | KLOOK | VELTRA |
|---|---|---|
| 価格 | 割引が入りやすく安い日が多い | ガイド付きはやや高め |
| サポート | 日本語表記あり | 日本語ガイド・サポートが丁寧 |
| 種類 | 乗車券だけ/ツアー両方あり | ガイド同行プランが豊富 |
| キャンセル | プランによって柔軟 | 天候に配慮した変更可のプラン多め |
| 初心者向け度 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
なるべく安く行きたい人はKLOOKが向いている気がします。割引やキャンペーンを使うと、現地窓口より安く買えることもあります。
「絶対に迷いたくない」「家族旅行で安心優先」という人にはVELTRAが合っていると思います。ガイドが同行してくれると、移動も観光もスムーズで、写真を撮ってもらえるのも嬉しいポイントです。
✔ どれがおすすめ?
- 効率重視・安く済ませたい → 公式サイト
- 天気次第で動きたい → 現地窓口
- 乗り換えや時間管理に不安 → 日本語ツアー
という感じかな(^^)
往復と片道、どっちがいい?

結論から言うと、「行きと帰りでルートを変えたい人は片道×2」「最安で済ませたい人は往復」という選び方が一般的だと思います。
ユングフラウヨッホへ向かうルートは大きく2つあり、
・グリンデルワルト → エイガーエクスプレス
・ラウターブルンネン → 登山鉄道
景色や雰囲気がかなり変わります。
例えば、
行きは高速ゴンドラでスムーズに山へ。
帰りは昔ながらの赤い登山鉄道で、スイスらしい絶景をゆっくり楽しむ。
この“ハイブリッド”がとても人気です。私もこのパターンで行った時、写真の枚数が倍になりました。
ただ、往復チケットは割引が入りやすく、総額は安くなりやすいので、コスト重視なら往復を選ぶのが無難です。片道×2だと自由度は高いけれど、価格はやや高めになっちゃいます。
・写真や景色を楽しみたい → 片道×2
・コスト重視・迷うのが不安 → 往復
こう考えると選びやすいと思います。
ユングフラウヨッホ チケット料金表 2025
インターラーケン発の基本料金
| ルート | 片道/往復 | 春・秋料金<br>(12/15~5/31, 9/1~12/13) | 夏料金<br>(6/1~8/31) | 子供料金<br>(6~15歳) |
|---|---|---|---|---|
| グリンデルワルト経由<br>(エイガーエクスプレス利用) | 往復 | 223.80 CHF | 249.80 CHF | 通常料金の約50% |
| 片道 | 約135 CHF | 約150 CHF | 通常料金の約50% | |
| ラウターブルンネン経由<br>(クラシック登山鉄道) | 往復 | 223.80 CHF | 249.80 CHF | 通常料金の約50% |
| 片道 | 約135 CHF | 約150 CHF | 通常料金の約50% |
重要: 夏期(5/1~8/31)は座席予約が必須で、別途 10 CHF が必要です。
グリンデルワルト発の料金
| ルート | 片道/往復 | 春・秋料金<br>(12/15~5/31, 9/1~12/13) | 夏料金<br>(6/1~8/31) | 子供料金<br>(6~15歳) |
|---|---|---|---|---|
| エイガーエクスプレス経由<br>(グリンデルワルトターミナル発) | 往復 | 約210 CHF | 約228 CHF | 約105~114 CHF |
| 片道 | 約126 CHF | 約137 CHF | 約63~69 CHF | |
| クライネシャイデック経由<br>(登山鉄道のみ) | 往復 | 約210 CHF | 約228 CHF | 約105~114 CHF |
| 片道 | 約126 CHF | 約137 CHF | 約63~69 CHF |
最終更新:2025年11月
料金は変動する可能性があるため、最新情報はユングフラウ鉄道公式サイトでご確認ください。
朝の便が人気&売り切れる理由
ユングフラウヨッホは、朝が一番空気が澄んでいて、晴れやすいと言われています。
午後になると、雲が出たりガスがかかりやすくて、展望台からの眺めが真っ白になることも珍しくありません。
そのため、多くの旅行者が午前〜昼前の便を狙うので、早い時間から売り切れやすいんです。
さらに、団体ツアーも朝出発が多いので、現地窓口でチケットを買うと
「希望の時間帯が取れない」「かなり遅い便になる」
そんなケースが実際にあります。
特にハイシーズン(6〜9月、年末、連休)はかなり混みます。
公式サイトやKLOOK/VELTRAの事前予約だと「時間指定」で枠を押さえられるので、朝イチを狙うならネット予約が安心だと思います。
天候でキャンセルしたい時は?
「悪天候で景色が真っ白だった」「吹雪で何も見えなかった」
こうなると、せっかくのチケット代がもったいない…と感じてしまいますよね。
天候トラブルに備える方法は大きく3つあります。
- 現地で窓口購入(天気を見て決める)
確実ですが、混雑日だと売り切れるリスクがあります。 - 公式サイトで「キャンセル可」のプランを選ぶ
時期によりますが、払い戻し可能なチケットが出ていることがあります。 - VELTRAなどのツアーで“天候対応可”のプランを選ぶ
晴れの日に振り替えできたり、返金に応じてくれるプランがあります。
特に高山は天気が変わりやすいので、安心感を重視するならおすすめです。
割引は使える?主要パスの適用範囲まとめ
ユングフラウヨッホを訪れるにあたって、「パスを持っているとどれだけお得になるのか?」という疑問を持つ人は多いと思います。実際、いくつかの鉄道パスを持っていると、チケット代の負担をかなり軽くできるケースがあります。ただし「無料になる」というわけではなく、どこまで割引になる/どこから追加料金が必要かを知っておくことが重要です。以下、代表的なパスの適用範囲と注意点を整理してみましょう。
スイス・トラベルパス(Swiss Travel Pass)でどこまで無料になる?
スイス・トラベルパス(STP)を持っている場合、ユングフラウヨッホまでの全ルートが無料になるわけではありません。例えば、グリンデルワルトまたはラウターブルンネン起点で通常CHF 227前後の料金がかかるルートでも、STP所有者は「出発駅からグリンデルワルト/ヴェンゲンあたりまで無料、その後の登頂区間で割引が適用」というパターンが一般的です。
STPを持っていれば“無料”ではないにせよ、かなりお得に登山鉄道に乗れるチャンスが高まるということです。
H4|スイス・トラベルパス・ユース/セーバーでさらに割引
STPには若者(ユース)向けやセーバー(割引枠)というバリエーションがあり、これらを利用することで通常よりさらに割引が効く場合があります。例えば「ユース料金」「早期購入割引」「セーバー区分」が適用されると、登頂区間の追加料金が少なく済むことがあります。
ただし、注意点として、パス所有者割引が適用される区間・時期が限定的であることと、「登頂区間の席予約が別途必要」なこともあるため、予約時に“どの種別パスが適用されるか”を確認するのが賢明です。
H4|スイス・ハーフフェアカード(Swiss Half Fare Card)の割引率と計算例
ハーフフェアカード(HFC)は、スイス国内の鉄道・ケーブルカー・登山鉄道で通常料金の50%が割引になる非常に汎用性の高いパスです。ユングフラウヨッホにおいても、「HFC所有者は約50%割引が可能」になります。
例えば、通常CHF 227の往復チケットだと仮定すると、HFC所有者はCHF 113〜120程度で登頂できる可能性があるということです(実際のルート・時期によって変動します)。このため、「鉄道移動を多めに計画している」「スイス旅行で鉄道を頻繁に使う」という人にはHFCが非常にコストパフォーマンスの高い選択肢になると思います。
H4|ユングフラウVIPパスは元が取れる?滞在日数別の目安
「ユングフラウVIPパス」という名称で、ユングフラウ地域を含む鉄道・ケーブルカーを数日間無制限に利用でき、さらにユングフラウヨッホへの登頂が“1回無料”または特別料金になるパスがあります。 (MySwissAlps.com)
例えば、3日間このパスを使って地域内の鉄道・ケーブルカーをたくさん使う予定なら、「通常チケット+各種移動」を普通に買うよりかなりお得になる可能性があります。ただし、滞在日数が短い・ユングフラウヨッホだけの1回訪問という場合には、元を取るのが難しいケースもあります。
目安として、2〜3日以上ユングフラウ地域で複数の登山ルートや村々・湖巡りをするならVIPパスを検討する価値アリ、1日だけなら個別チケット+割引適用の方がコストに見合う気がします。
| 所有パス:Swiss Travel Pass/Berner Oberland Pass利用者 | 約 CHF 168.20(ハイシーズン)/約 CHF 148.60(閑散期目安) | パス所有者は山頂区間が割引適用される。 MySwissAlps.com+1 |
| 所有パス:Swiss Half Fare Card利用者 | 約 CHF 113.90(ハイシーズン)/約 CHF 100.80(閑散期) | 別途パス購入が必要だが割引率が高め。 MySwissAlps.com |
| 所有パス:Jungfrau Travel Pass利用者(山岳エリア専用パス) | 約 CHF 63〜CHF 75(ハイ/閑散期目安) | 山岳区間の接続切符扱いになる場合。 MySwissAlps.com+1 |
スイス旅行の電車パスの詳しい記事はこちら↓

ユングフラウヨッホで何ができる?見どころまとめ
ユングフラウヨッホは「山に登って景色を見るだけ」という場所ではありません。標高3,454mという極地のような世界で、氷の宮殿、展望台、雪遊び、食事、お土産まで楽しめる、ちょっとしたテーマパークのようなエリアです。実際に歩いてみると、観光スポットがぎっしり詰まっていて、半日では物足りないくらいでした。
■ スフィンクス展望台|ユングフラウ三山を一望できる絶景

一番の目玉と言えば、スフィンクス展望台です。エレベーターで一気に上に上がると、あたり一面が真っ白な雪と氷の世界。晴れた日は、ユングフラウ、メンヒ、アイガーの稜線がくっきり見え、思わず息をのむほどの景色でした。山の風が強いことが多く、気温もグッと下がるので、夏でも薄手のダウンや手袋があると安心です。
■ 氷の宮殿|夏でも氷の中を歩く不思議体験

次におすすめなのが「氷の宮殿」。トンネルの中に入ると、壁も床も天井もすべて氷で、ひんやりした空気に包まれます。氷の彫刻やフォトスポットも多く、子どもはもちろん大人も楽しめます。ただし床が少し滑りやすいので、動きやすい靴がベスト。氷の中を歩くのは、なかなかできない体験です。
■ 雪の高原|1年中雪遊びができる貴重な場所

展望台を出ると、白銀の雪原が広がっています。雪玉を投げたり写真を撮ったり、スノーチューブで滑れる時期もあったりと、気軽に雪遊びができます。標高が高いので、ちょっと動くだけで息が切れやすいですが、それも「本当に空気が薄いところに来たんだな」と実感できて、逆に面白く感じました。
■ レストラン・カフェ・お土産ショップも充実
観光地だと軽食しかないイメージですが、ユングフラウヨッホはしっかり食事もできます。窓側の席から雪山を眺めながら食べる料理は、それだけで特別な時間ですが、そんなにおいしいわけではなく、値段はかなり高めです。カフェでホットチョコレートを飲んで休憩くらいがちょうどいいかな?ショップにはここでしか手に入らない限定チョコやグッズも多く、ついつい買ってしまいます。標高が高いせいか、ホットチョコレートが驚くほど美味しかったのは、今でも忘れられません。
ユングフラウヨッホは「行って景色を見て終わり」ではなく、展望、氷、雪、食事、写真、買い物まで楽しめる、まさに一日遊べる観光地でした。せっかく行くなら、何をどの順番で回るかが満足度を大きく左右します。
次は、実際に歩いて分かったモデルコースと、混雑を避けるコツを紹介します。
初めてでも安心!実際に行って分かったモデルプラン
「ユングフラウヨッホって半日で行ける?」「どこを見ればいいの?」と悩む人は多いです。
実際に行って感じたのは、ルートさえ決めておけば初心者でも迷わず回れるということでした。
ここでは、王道コース・裏ワザ・家族向けプランの3つを紹介します。
半日でユングフラウヨッホを楽しむ王道コース
所要:4.5〜6時間
「せっかく来たから主要スポットは全部見たい!」という人向け。
▼モデルコース(グリンデルワルト出発の場合)
- エイガーエクスプレスでEigergletscher駅へ
最新のゴンドラなので揺れが少なく、景色が劇的に変わっていくのが楽しいです。 - 登山鉄道でユングフラウヨッホへ到着
- スフィンクス展望台へ直行
午前は晴れやすく、氷河と山脈がくっきり見えることが多いです。 - プラトー(屋外雪原)で写真撮影
夏でも雪が残っていて、まさに「ヨーロッパの屋根」感。 - アイスパレス(氷の宮殿)を散策
- お土産ショップやカフェで休憩
- 同じルートで帰路へ
迷いやすい順路ですが、案内が多く、ゆっくり歩いても楽しめました。
写真を撮る時間を含めると5時間前後で帰ってこられます。
「山頂は思った以上に寒い」ので、夏でも軽いダウンやウルトラライトダウンがあると安心です。手袋、マフラーもお忘れなく!
混雑を避ける裏ワザと写真スポット
ユングフラウヨッホは人気観光地なので、タイミングが悪いと人が多すぎて景色より人を見る時間が長くなります。
ただし、ちょっとしたコツで快適度が全然違います。
◆ 裏ワザ①:とにかく「朝イチ」
9〜11時は混みやすいので、8時台到着が理想です。
◆ 裏ワザ②:展望台は先に、室内は後で
多くの人が館内を先に見ますが、視界が良いうちに展望台が先の方が満足度が高かったです。
◆ 裏ワザ③:帰りは登山鉄道でゆっくり下山
混雑しても、窓際からの景色が綺麗なのでストレスが少ないです。
◆ 人気の写真スポット
- スフィンクス展望台からのアレッチ氷河
- プラトーの雪原でヨーロッパの屋根を背景に
- 駅構内の「Top of Europe」ロゴ前
特にプラトーは晴れていると一面の白と青が広がって、思わず声が出るレベルでした。
家族連れ・シニア向けのゆっくりプラン
「歩く距離を減らしたい」「子どもが疲れない方法が知りたい」という方向けのプランです。
無理に全部回らなくても満足度が高いと感じました。
▼ゆっくりコース(所要:3.5〜5時間)
- ゴンドラでEigergletscher駅まで移動
揺れが少なく、ベビーカーでも乗り降りがしやすいです。 - 到着後、スフィンクス展望台だけ先に行く
- 館内のカフェで休憩
- 余裕があればアイスパレスへ
滑りやすいので小さな子や高齢者は無理しなくてOK - 帰りは混みやすい時間帯を避け、早めに下山
館内はスロープやエレベーターがあり、歩きやすい構造になっています。
標高が高いので、急ぎ足を避けて、こまめに休むのが快適に過ごすコツです。絶対に走らないでください。倒れます…
現地で困らないための必須アイテム

ユングフラウヨッホは標高3,454m。
「観光地」とはいえ、気温・空気・天候すべてが街中と別世界です。
準備不足だと、寒さや体調、通信トラブルで意外と困ってしまいます。
実際に行ってみて、「持っててよかった」「これがあれば安心だった」と感じたものをまとめました。
■ 服装と防寒対策(夏でも冷える)
夏のスイスは爽やかですが、ユングフラウヨッホに着いた瞬間、体感温度が一気に冬になります。
真夏でも気温は0〜5℃程度の日があり、風が吹くとさらに寒く感じます。
・薄手のダウン
・手袋
・フード付きの上着
これだけあれば、ほぼ問題ありません。
正直「そこまでいらないだろう」と思っていたのですが、展望台の風が想像以上で、上着なしの人は肩をすくめて震えていました。準備していく方が安心だと思います。
■ 高山で頭痛が出るときの対処法
標高3,000mを超えると、体質によっては軽い頭痛や息切れが起きることがあります。私自身、最初の10分は少し頭が重い感じがありましたが、すぐに慣れました。
・歩くスピードを落とす
・水をこまめに飲む
・無理に走らない
これだけでずいぶん楽になります。
また、海外旅行保険がついているクレジットカード(エポスカードなど)を持っておくと、もし具合が悪くなったときも、現地の病院でキャッシュレス診療ができて安心です。海外で万が一体調を崩した場合、心配なのは治療費です。スイスは医療費が高く、ちょっとした処置でも数万円〜数十万円になることがありますが、エポスカードには海外旅行保険が付いていて、治療費がしっかりカバーされます(年会費無料のカードとしてはかなり手厚い部類です)。
2023年から「利用付帯」になったため、出発前に航空券や空港までの交通費を1円でもエポスカードで支払っておけば、保険が有効になります。旅行中の怪我や病気、持ち物の盗難なども対象なので、「とりあえず持っておくと安心」というタイプのカードだと思います。旅行前に準備しておくと不安がグッと減るはずです。
旅行中は何があるかわからないので、持っているだけで心理的な安心感が違います。
■ スマホ・カメラは電池が減りやすい
標高が高く寒い場所では、スマホやカメラの電池消費が普段より早くなります。
私も実際、いつもよりバッテリーの減りが早くて焦りました。
・充電ケーブル
・小型モバイルバッテリー
この2つがあるだけでかなり安心です。
写真スポットが多いので、バッテリー切れは本気で勿体ないです。
■ インターネット回線は必須(地図・運行情報・チケット確認)
ユングフラウヨッホは山岳地帯なので、運行の遅延やルート変更が起きることがあります。また、チケットもスマホのQR表示なので、ネット接続がないと困る場面が多いです。
出発前に Glocal eSIM を入れておけば、着いた瞬間にネットが繋がるので、空港でSIM探しをする必要がありません。
アプリで購入できて、面倒な設定もほぼ不要なので、海外が初めての人でも使いやすいと思います。
ユングフラウヨッホ 持ち物チェックリスト
□ 薄手ダウン or ウインドブレーカー
□ 手袋(軽量でOK)
□ ニット帽 or フード付き上着
□ 歩きやすいスニーカー
□ サングラス
□ モバイルバッテリー
□ スマホ充電ケーブル
□ ペットボトルの水
□ 日焼け止め
□ チョコ・飴などの軽いおやつ
□ ティッシュ(鼻が乾きやすい)
□ eSIM(Glocal eSIMなど、現地で使えるネット回線)
防寒・バッテリー・ネット接続の3つさえあれば、かなり快適です。
ホテルはどこに泊まる?拠点で旅の快適さが変わる
ユングフラウヨッホに行く旅行者は、
「インターラーケンに泊まるか?」「グリンデルワルトまで上がるか?」
ここで迷うことが多いです。正直、どちらも良いのですが、旅のスタイルによって向き不向きがあります。
■ インターラーケンに泊まるメリット

「交通の便利さ」「飲食店の多さ」を重視する人には、インターラーケンが合っています。観光客が多いエリアなので、駅前や中心部にはスーパー、レストラン、カフェが集まっていて、食事に困りません。
ユングフラウ方面だけでなく、ブリエンツ湖やトゥーン湖、周辺の観光にもアクセスが良いので、初めてのスイス旅でも安心です。
列車移動もシンプルで、駅の案内がわかりやすいので、乗り換えが苦手な人でも問題ありません。
■ グリンデルワルトに泊まるメリット

「とにかく山の景色を楽しみたい」「朝起きてすぐアルプスを見たい」
そんな人はグリンデルワルトが最高です。街自体が山に抱かれたような場所なので、ホテルの部屋やテラスから、アイガーの岩肌や雪をかぶった山々が見えることも多いです。
エイガーエクスプレスや登山鉄道の駅が近く、移動がとにかく楽。朝イチでユングフラウヨッホへ行くなら、グリンデルワルト泊が一番スムーズだと思います。
宿泊施設の詳しい情報はこちら↓
子ども連れ・シニア・一人旅|タイプ別のコツ
ユングフラウヨッホは標高3,454mにある施設ですが、山頂エリアは観光客向けに整備されているため、幅広い世代が楽しめます。ただし、標高が高いぶん、少しだけ知っておくと安心なポイントがあります。
■ ベビーカー・車椅子の対応状況
駅や展望台はバリアフリーが進んでおり、エレベーターやスロープが整備されています。ベビーカーや車椅子でも主要スポットへ移動できますし、施設内は舗装されているため移動に大きな支障はありません。
ただ、展望台の外に出て雪原へ行く場合は、足場の関係でベビーカーは難しくなります。小さな子ども連れなら、抱っこ紐があると安心だと思います。山の天候で雪道が滑りやすい日は、スタッフの案内に従うのが安全です。
■ 高山で体調が不安な人へ
山頂では酸素が薄くなるため、人によっては「少し息が上がる」「頭が重い」と感じることがあります。不安がある場合は、山頂に着いたら少しゆっくり歩くこと、急に走らないことを意識すれば問題ありません。私はエレベータを降りた時から頭がグルグル回ってどうなることかと思ったら、10分ほどで慣れました。
体調に自信がない日は、無理に雪原へ長時間出ないという選択もOKです。展望台やカフェからの景色だけでも十分楽しめます。温かい飲み物を飲んだり、座って休憩しながら過ごすと、快適に観光できます。
■ 一人旅が楽しめる理由(安全性と景色)
ユングフラウエリアは、観光客が多く治安も良いことで有名です。駅や観光スポットにはスタッフが常駐していて、案内表示も分かりやすく、初めてのヨーロッパでも安心できます。
一人旅なら、自分のペースで観光できるのが最大の魅力です。朝一番の便で澄んだ景色を見に行く人もいれば、山頂のカフェでゆっくり景色を眺める人もいます。誰に気を遣うこともなく、好きなだけ写真を撮る時間は最高です。
よくある質問|失敗しやすいポイントを先に解決!
Q1|天気が悪い日は行くべき?「曇りならOK、雨と雪は慎重に」
ユングフラウヨッホは標高が高いため、下界が曇りでも山頂は晴れているケースがあります。ただし、雨・雪・強風の日は展望が真っ白になりやすく、屋外の雪原で遊べない可能性が高くなります。
曇り→行く価値あり
雨・吹雪→無理せず翌日に回すのが安全
天気は公式サイトやWebカメラで確認できるので、前日のチェックがおすすめです。運休が出ることもあるため、午前便を選んでおくとリカバリーしやすいです。
■ Q2|チケットは当日でも買える?「買えるが、朝の便は売り切れが多い」
チケットは当日でも購入できますが、人気の時間帯(9〜11時)は売り切れになることがあります。
特に観光シーズンと夏休みは、朝の便から埋まります。
ベストは前日〜数日前の予約。時間指定をしておけば、当日の待ち時間がほぼゼロになります。
■ Q3|カードは使える?「OK。むしろ現金不要レベル」
鉄道、展望台、レストラン、売店まで、主要スポットはクレジットカードに対応しています。
チップ用に少額の現金があれば十分で、両替を急ぐ必要はありません。
海外旅行なら、海外旅行保険が自動付帯(または利用付帯)するクレカを持っておくと安心です。
高山での体調不良や、雪道での転倒も「海外旅行保険の出番」になります。
例えばエポスカードは旅行代金(航空券・鉄道・ツアー代)をカードで払うだけで、治療費がカバーされるます。現金よりカード決済の国なので、1枚は必携です。
■ Q4|SIMは現地で買う?それともeSIM?「並ばず即ネットのeSIMが圧倒的にラク」
ユングフラウのような山岳エリアでは、ネットが繋がるかどうかが旅の快適さを左右します。ルート変更、運行情報、Googleマップ、メールのチケット表示…どれも電波が必要。
現地SIMは、
「売り場を探す → 行列 → APN設定 → 開通待ち」
と、到着直後に手間が多いのがデメリット。
一方、eSIMなら日本で購入 → 現地で電源オンだけで即接続。
私自身、空港でSIM売り場を探して時間を失った経験があり、今はずっと eSIM派です。Glocal eSIMなら
・日本で購入、QRコードを読み込むだけ
・空港で並ばない
・チケットの受け取りやマップも即使える
「時間」「確実さ」「手間」を考えると、ユングフラウ旅行はeSIMの方が圧倒的に便利です。
✅ この記事のまとめ(魅力重視)
ユングフラウヨッホは、ただの“高い場所”ではありません。
3,454mの雪原、氷河が流れる世界遺産エリア、360度広がるアルプスの白と青。
標高を上げるほど、日常が遠ざかっていくような不思議な感覚があります。
夏でも雪が残り、空気は澄んでいて、雲の上にいるような光景に何度見ても息をのんでしまいます。スフィンクス展望台からのパノラマは、写真では絶対に伝わらない迫力で、「スイスに来てよかった」と思える瞬間です。
登山鉄道でゆっくり山を登り、トンネルを抜けた先に突然現れる白銀の世界。
景色も旅の過程も思い出になる場所なので、初めてのスイスでもおすすめしたくなります。
寒さがあっても、移動が長くても、“あの景色を見た人だけが分かる特別感” がユングフラウヨッホにはある気がします。


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