スイスの人気リゾート、サンモリッツ。名前を聞くと「高級ホテルが多そう」「上級者向けの場所なのかな?」と構えてしまう人も多いのですが、実はふつうの観光でも十分に楽しめる街です。駅から歩ける範囲にカフェやショップがそろっていて、サンモリッツ湖をぐるっと散歩するだけでもスイスらしい絶景が広がります。展望台へはロープウェイで簡単にアクセスでき、アルプスの大パノラマを気軽に眺められるのも魅力です。
行き方はチューリッヒから電車で向かうのが一般的で、ルートもわかりやすく、初めてのスイス旅行でも迷いにくい場所です。ハイキングコースも初心者向けのルートが充実しているので、山歩きに慣れていない人でも安心して楽しめます。「自然の絶景を見たいけれど歩き続けるほど体力に自信がない」「街歩きと景色の両方をゆっくり楽しみたい」という旅行者にもぴったりです。
この記事では、スイス在住20年の私が、サンモリッツで外せない観光スポットやアクセス方法、湖の散策、展望台、初心者でも歩きやすいハイキング、入りやすいレストランやカフェ、そして立地の良いホテルの紹介までまとめています。高級リゾートというイメージに不安を感じる人でも大丈夫。ふだんの海外旅行と同じ感覚で楽しめる、やさしいサンモリッツの魅力をお伝えします。
サンモリッツってどんな町
“スイスの高原リゾート”という言葉がぴったりで、湖と山に囲まれた、ちょっと映画みたいな場所です。「名前は聞いたことあるけど、実際どんなところ?」という人が多いので、最初にざっくりイメージをつかんでもらいますね。
サンモリッツはスイスでも標高が高いエリアにあり、街そのものが 標高1,800m前後。夏でも空気が澄んでいて、日中はさわやか。でも、朝と夜は驚くほど冷えます。
初めて行ったとき、私は8月なのにフリースが手放せませんでした。昼は半袖、夜は秋服。この気温差が「高原リゾートに来たなあ」という感じです。
サンモリッツは夏と冬で“まったく別の町”になる

同じ場所とは思えないほど、楽しみ方が変わります。
夏のサンモリッツ
- 湖沿いの散策
- ケーブルカーで展望台へ
- ハイキング・ピクニック
- 街歩きやカフェ巡り
「歩いて楽しむ旅」が好きな人には夏が圧倒的におすすめです。
天気が良い日の湖は本当に鏡みたいで、写真を撮る手が止まりません。
冬のサンモリッツ
- スキー・スノーボード
- 世界的な氷上イベント
- クリスマスやウィンターマーケット
完全に別世界になります。
ただ、今回は“夏のサンモリッツ観光”に絞って紹介します。
冬については、詳しくまとめた別記事へリンクする予定なので、「また来たい人」や「雪景色が気になる人」はそちらも読めるようにしておきます(^^)
気候と服装|夏でも夜は冷える?何を持っていけば安心?
サンモリッツは、夏でも朝晩が冷える町です。
日中は20〜25℃くらいで快適。汗をかかずに歩けるので散策にぴったり。ただ、夕方になると10℃台まで下がることもあります。
肌寒くなりやすい理由は、街の標高が高いから。
服装に悩む人が多いので、ざっくり目安を書いておきます。
日中の服装の目安
- 半袖+軽い羽織
- 動きやすいスニーカーが便利
朝晩の冷えに備えるもの
- 薄手のダウンやフリースが1枚あると安心
- カーディガンやパーカーでもOK
- 湖沿いは風が強い日もあるので、ストールなども万能
実際、私は最初「ヨーロッパの夏=暑い」という思い込みで薄着で行きましたが、夜は震えました…。旅行は荷物が少ない方が楽ですが、「軽くて暖かい上着」だけは持っていきましょう。

サンモリッツの定番観光スポット
サンモリッツの夏は、街全体が“散歩したくなるリゾート”という雰囲気になります。湖と山がすぐそばにあり、歩いているだけで景色がどんどん変わるので、特別な計画を立てなくても楽しめるのが魅力だと思います。観光スポットが広く点在しているわけではなく、街そのものが見どころという感じに近いです。
とはいえ、せっかく来たなら「ここは押さえておきたい」という定番スポットもあります。サンモリッツ湖や展望台、美術館、街歩きで寄りたいカフェ。初心者でも回りやすく、写真スポットも多く、移動に時間を取られないのがうれしいところです。
このあとは、夏のサンモリッツ観光で外せない定番スポットを、アクセス・見どころ・所要時間まで交えて紹介していきます。ガッツリ観光派でも、のんびり派でも楽しめる場所ばかりなので、旅のイメージが一気に湧きやすくなると思います。
【サンモリッツ湖(St. Moritz Lake)】街の中心にある絶景スポット

サンモリッツの中心に広がる青い湖。ここはもう「街の顔」といってもいい場所です。晴れた日は、水面が鏡みたいに光って、まわりの山を映し込む姿が本当にきれいです。朝は静かで空気が澄んでいて、昼は観光客でにぎやか、夕方はゆったりした雰囲気に変わるので、時間帯でまったく違う景色になります。
湖沿いの遊歩道を歩くだけでも気持ちいいですし、ベンチに座って景色を眺めているだけで最高のリフレッシュ。とくに夏は青い空と芝生の緑が鮮やかで、「ヨーロッパの高原リゾートにいるんだなぁ」と実感できる場所です。
【サンモリッツ村(Dorf)】高級ブティックと街歩きが楽しい旧市街

サンモリッツには大きく分けて「ドーフ(Dorf)」と呼ばれる高台の旧市街エリアと、湖側に広がる「バート(Bad)」のエリアがあります。定番の観光客向け街歩きは、ドーフ側です。高級ブティックやカフェが並ぶ、サンモリッツらしさを感じられるエリア。といっても、歩いてみると意外とコンパクトで、街中はのんびり落ち着いた雰囲気です。
ショッピングを楽しむのもいいですし、街を見下ろせる小さな広場で写真を撮る人も多いです。観光が初めてでも散策しやすいので、ホテルに着いたらまずはこのエリアを歩いてみると、街の雰囲気がつかみやすいと思います。
【セガンティーニ美術館】山と光を描いた画家の世界

サンモリッツで「自然を描いた美術」を楽しむなら、セガンティーニ美術館は外せません。アルプスの空気、光、山、そのまま絵の中に閉じ込めたような独特の世界観で、絵に詳しくない人でもスッと入り込めると思います。
実は私も仕事で訪れたことがあります。
ロカルノ映画祭に参加していた『機動戦士ガンダム』の富野由悠季監督が、「どうしてもここが見たい」と言われ、通訳として同行しました。
普段クールな印象のある監督が、作品を前にじっと動かず見入っていた姿がとても印象的で、それだけこの場所の空気には人を惹きつける力があるのだと感じました。
特に上階に展示されている三部作(「生」「自然」「死」などで語られる有名作品群)は圧巻で、絵のサイズも存在感も桁違いです。
「絵を見てもよくわからない…」という人でも、ただ立って眺めるだけで感じるものがあります。
サンモリッツの静けさとつながっていて、観光とはまた違う“体験としての時間”になると思います。
【氷河特急の終着駅】観光列車の旅の玄関口

サンモリッツは、世界中の鉄道ファンが一度は乗りたい「氷河特急」の終着駅です。チューリッヒやツェルマット方面から乗れる観光列車で、車窓からアルプスの絶景を見ながら移動できます。特に氷河特急は大きなパノラマ窓があるのが特徴で、まるで山の中に吸い込まれるような景色を見ることができます。
移動が目的ではなく「乗ることそのものが観光」なので、もし旅程に余裕があるならおすすめです。予約が必要な場合が多いので、旅行前にチェックしておいた方が安心です。
サンモリッツの良さは、有名な観光地が点在しているというより、街全体が景色として完成しているところだと思います。湖と山が近くて、空気が澄んでいて、どこにカメラを向けても絵になる場所ばかりです。
観光らしいスポットをしっかり巡っても良いですし、気の向くままに街を歩いてカフェに入るだけでも満足感があります。「特別な何かをしなくても楽しめる」のは、サンモリッツの魅力かもしれません。
サンモリッツは、ただ歩いているだけで胸がすっと軽くなるような場所です。でも本当の楽しさは、この先にあります。ロープウェイで一気に広がるアルプスの絶景、湖のきらきらした水面、初心者でも歩けるハイキング…。どれも“がんばらなくていいのに感動できる”のがサンモリッツのすごいところ。ここからは、旅がもっと楽しくなる絶景スポットを紹介していきます。
絶景が楽しめるサンモリッツの展望台
サンモリッツを訪れたら、ぜひ挑戦してほしいのが展望台。
街も湖もきれいですが、上から見ると景色のスケールが一気に変わります。
写真じゃ伝わらない“本物の絶景”がここにあります。
【ピッツ・ネイル(Piz Nair)】サンモリッツを象徴する王道パノラマ

「せっかくサンモリッツに来たなら、一番いい景色が見たい!」ですよね。
そんな人にはピッツ・ネイルが鉄板です。
ロープウェイとケーブルカーで、標高3,000m級へあっという間。
山の迫力、空の青さ、足元に広がる街と湖…すべてが大きくて絵画みたいです。
・アクセスが簡単
・歩く距離ほぼなし
・初心者でも安心
という三拍子がそろっているので、旅の1日目にも◎。
もし晴れていたら、満足度は間違いなく高いと思います。
▶行き方(初心者でも超簡単)
サンモリッツ中心の「ケーブルカー 駅」へ。
街からバスでも、歩いても行けます。
① サンモリッツ →シャンタレッラ→ コルヴィリア(ケーブルカー)
② コルヴィリア → ピッツ・ネイル(ロープウェイ)

| 区間名 | 標高 | 備考 |
| サンモリッツ・ドルフ (St. Moritz Dorf) | 1,856m | 始点 |
| チャンタレッラ (Chantarella) | 2,005m | |
| コルヴィリア (Corviglia) | 2,486m | 乗り換え駅 |
| ピッツ・ネイル (Piz Nair) | 3,057m | 終点 |
夏季料金表 (6月下旬~10月中旬)
主要区間の料金を抜粋し、往復と片道で比較しやすいように整理しました。切符は駅で当日購入OKです。
| 区間 | 種別 | 大人 (18歳~) | 青少年 (13-17歳) | 子供 (6-12歳) | 6歳未満 |
| サンモリッツ ↔ ピッツ・ネイル (全区間) | 往復 | 81.60 CHF | 54.60 CHF | 27.00 CHF | 無料 |
| 片道 | 41.00 CHF | 27.00 CHF | 14.00 CHF | 無料 | |
| — | — | — | — | — | — |
| サンモリッツ ↔ コルヴィリア | 往復 | 54.40 CHF | 36.40 CHF | 18.00 CHF | 無料 |
| 片道 | 27.00 CHF | 18.00 CHF | 9.00 CHF | 無料 | |
| — | — | — | — | — | — |
| コルヴィリア ↔ ピッツ・ネイル | 往復 | 27.00 CHF | 18.00 CHF | 9.00 CHF | 無料 |
| 片道 | 14.00 CHF | 9.00 CHF | 5.00 CHF | 無料 |
料金は変更される可能性があります。最新情報は現地またはEngadin St. Moritz公式サイトでご確認ください。夏と冬で運行時間が変わるので、天気とあわせて要チェックです。
【ムオタス・ムライユ(Muottas Muragl)】湖が連なる“スイスらしい絶景”

ムオタス・ムライユは「写真映え」「眺めの良さ」で大人気。
サンモリッツ湖、その奥の湖、さらにその先まで一望できるので、景色がとにかく広い!
夕方は特に美しくて、オレンジ色に染まる山を見ながらコーヒーを飲むという贅沢も…。
展望レストランがあるので、ゆっくり過ごしたい人にもぴったりです。
アクセスも簡単で、街からバス→ケーブルカーで山頂へ。
「登山とか無理…」という人でもまったく問題ありません。
▶行き方
①サンモリッツ駅前→Punto Muragle(バス)
②Punto Muragle→ムオタス・ムライユ(ケーブルカー)

1. 路線:バス (サンモリッツ駅前 ↔ Punt Muragl)
スイスの公共交通機関は、ハーフフェアカードで半額になります。
| 種別 | 大人 (18歳~) | 子供 (6-15歳) | 6歳未満 |
| 正規料金 (片道) | 約 3.80 CHF | 約 1.90 CHF | 無料 |
| 割引料金 (片道) (ハーフフェア/トラベルパス等) | 約 1.90 CHF | 無料* | 無料 |
2. 路線:ムオタス・ムライユ ケーブルカー (Punt Muragl ↔ 山頂)
| 種別 | 大人 (18歳~) | 青少年 (13-17歳) | 子供 (6-12歳) | 6歳未満 |
| 往復 (正規料金) | 42.50 CHF | 20.50 CHF | 20.50 CHF | 無料 |
| 片道 (正規料金) | 30.50 CHF | 17.00 CHF | 17.00 CHF | 無料 |
| — | — | — | — | — |
| 往復 (割引適用時) (ハーフフェア/トラベルパス等) | 21.25 CHF | 10.25 CHF | 10.25 CHF | 無料 |
| 片道 (割引適用時) | 15.25 CHF | 8.50 CHF | 8.50 CHF | 無料 |
注1: ハーフフェアカード/スイストラベルパスが適用される場合、通常半額になりますが、「ムオタス・ムライユは割引適用外」とする情報もあります。必ず現地窓口でご確認ください。
注3: エンガディン・パス (現地宿泊特典) をお持ちの場合、バス・ケーブルカーともに無料になります。
【ディアヴォレッツァ(Diavolezza)】氷河の迫力がすごい!大自然派におすすめ
氷河の景色を間近で見たい人にはディアヴォレッツァが最高です。
山がゴツゴツしていて迫力があり、サンモリッツの中でも少しワイルドな景観。
「アルプスに来たなぁ…!」と実感できる場所です。
ロープウェイで上まで行けるので、こちらも初心者でも安心。
ただ、標高が高いので、風が強い日や雲が多い日は景色が隠れてしまうこともあります。
もし天気が良かったら、ぜひ行ってほしいスポットです。
▶行き方
①サンモリッツ駅 → ベルニナ・ディアヴォレッツァ駅( 鉄道Bernina線)
②ディアボレッツァ駅→ディアボレッツァ(ロープウェイ)

①サンモリッツ→ディアボレッツァ
サンモリッツからディアボレッツァ・ラガール駅までは、レーティッシュ鉄道(Rhaetian Railway)のベルニナ線が通っており、標準的なスイスの公共交通機関の料金が適用されます。
| 種別 | 大人 (16歳~) | 子供 (6-15歳) | 6歳未満 |
| 片道 (正規料金) | 12.80 CHF | 6.40 CHF | 無料 |
| 往復 (正規料金) | 25.60 CHF | 12.80 CHF | 無料 |
| — | — | — | — |
| 片道 (割引料金) (ハーフフェア/トラベルパス等) | 6.40 CHF | 無料* | 無料 |
| 往復 (割引料金) (ハーフフェア/トラベルパス等) | 12.80 CHF | 無料* | 無料 |
- 注1: 料金は概算です。正確な料金はスイス連邦鉄道(SBB)のサイトなどでご確認ください。
- 注2: *:ハーフフェアカードを持つ親と同伴の場合、「スイスファミリーカード」で無料になります。
2. ロープウェイ (ディアボレッツァ・ラガール ↔ 山頂)
| 種別 | 大人 (16歳~) | 青少年 (13-15歳) | 子供 (6-12歳) | 6歳未満 |
| 往復 (正規料金) | 52.00 CHF | 34.70 CHF | 17.30 CHF | 無料 |
| 片道 (正規料金) | 39.00 CHF | 26.00 CHF | 13.00 CHF | 無料 |
| — | — | — | — | — |
| 往復 (割引料金) (ハーフフェア/トラベルパス等) | 26.00 CHF | 17.35 CHF | 8.65 CHF | 無料 |
| 片道 (割引料金) (ハーフフェア/トラベルパス等) | 19.50 CHF | 13.00 CHF | 6.50 CHF | 無料 |
- 注3: ロープウェイの割引は通常、正規料金の約50%で設定されています。
- 注4: エンガディン・パス (現地宿泊特典) をお持ちの場合、列車/バス・ロープウェイともに無料になります。
初心者向けの選び方(ざっくり)
・迷ったら ピッツ・ネイル
・絶景&写真映えなら ムオタス・ムライユ
・迫力の氷河を見るなら ディアヴォレッツァ
どこもハズレなし。
サンモリッツの展望台は、歩く距離が少なくアクセスしやすいので、初めてのアルプス旅行でも安心だと思います。
サンモリッツで楽しむハイキング

サンモリッツは「登山しに行く場所」というより、誰でも絶景を楽しめるハイキングの街だと思います。
湖のまわりを歩くだけでも気持ちいいし、ロープウェイを使えばアルプスの山頂ビューを簡単に見ることができます。
「ハイキングって難しそう…」「体力に自信ないけど大丈夫?」という人にも向いているので、初心者でも安心です。
初心者ならまずはコレ|サンモリッツ湖ぐるっと1周コース

サンモリッツで一番歩きやすく、景色も最高なのがこのコースです。
平坦で舗装された道が多いので、ハイキング初心者・子ども連れ・運動が苦手な人でも安心です。
・所要時間:約1〜1.5時間
・高低差:ほぼなし
・スニーカーでOK
・ベビーカーやペット連れの旅行者も多い
歩きながら湖と山の景色がずっと変わっていくので、「同じ景色が続く…」という退屈さがありません。
晴れた日は、湖面が空と山を鏡みたいに映すので、写真が止まらなくなります。
モデルコース|景色の変化が一番面白い歩き方
①サンモリッツ駅側からスタート
↓
②湖の北側(街側)を歩き、建物と湖を撮影
↓
③湖の西側に入ると、一気に自然が多くなり森林浴ゾーンに
↓
④湖の南側の対岸に回ると、**“湖ごしの街の全景”**が撮影できる絶景ポイント
↓
⑤そのままぐるっと戻ってスタート地点へ
このルートは、
「街 → 森 → 鏡のような湖越しの街 → 再び街」
と景色のテーマが変わるので、1時間歩いても飽きません。
絶景ポイント①|サンモリッツ湖越しの街を撮れるスポット

湖の南側(対岸)に回ると、水面の向こうにサンモリッツの街全体が見える撮影スポットがあります。
朝は光が街に当たって、水面が金色っぽく輝くことがあって本当にきれいです。
・街の建物、山、空が全部入る
・ポストカードみたいな写真になる
・SNSでよく見る定番ビュー
時間が許せば、ここで少し休憩するくらいがちょうど良いです。
絶景ポイント②|木々に囲まれた湖畔の遊歩道

湖の西側は自然が多く、木陰が気持ちよくて歩きやすいです。
とくに夏は風が心地よくて、散歩というより“森林浴”に近い気がしました。
・水辺ギリギリの道
・湖面を近くで撮りやすい
・天気によって水の色が青、エメラルド、シルバーに変わる
静かで涼しいので、個人的にはいちばん好きな区間です。
絶景ポイント③|山と空がまるごと映る“鏡の湖”

風が弱い日は、湖面が完璧な鏡になります。
山・雲・街の建物が全部逆さに写るので、写真を撮る手が止まりません。
・早朝〜午前中が狙い目
・スマホでも綺麗に撮れる
・「絵にしか見えない」とよく言われる景色
運がよければ、湖面に白鳥やアヒルが泳いでいるかも。湖沿いにはテラス席のあるカフェがあるので、歩き疲れたらコーヒーやホットチョコレートで一息。景色を眺めながら飲むだけで、旅行の “ゆっくり贅沢な時間” という感じになります。
写真映えを狙うなら、朝と夕方がいちばんきれい
サンモリッツは晴れた日中も十分きれいなのですが、“写真を撮るならベストは朝か夕方”です。理由はシンプルで、太陽の位置が低くなり、湖面に光が反射して色がぐっと深くなります。
特に、朝8〜10時は空気が澄んでいて、山と湖の境目がはっきり見え、風が弱い日は湖が鏡のように静かで、街並みが水面に綺麗に映ることもあります。スマホでもびっくりするくらい良い写真が撮れるので、早起きできる人は、軽く散歩ついでに湖へ出てみても良いと思います。
夕方は、17〜19時ごろ。
日差しが柔らかくなって、山の影が湖に落ちていく時間帯です。
私は「日中より人が少なくて、静かな雰囲気が好きだな」と感じました。
カフェのテラスに座ってゆっくり待つだけで、光が変わっていく様子が楽しめますよ。
ひとつだけ注意点があるとしたら、山に囲まれているので、夕日が落ちるのが街のイメージより少し早いです。「気づいたら暗くなっていた…」ということもあるので、
写真を撮りたい場合は、少し余裕をもって移動した方が安心です。
朝と夕方は気温が下がりやすいので、夏でも羽織りものがあった方が良いです。逆に、その涼しさのおかげで空気が澄んで、色がきれいに出ます。
“カメラの設定を頑張らなくても、ただ目の前の景色を写すだけで絵になる”それがサンモリッツの良さだと思います。
手軽にアルプスの絶景へ|ロープウェイで行ける展望ハイキング
サンモリッツは、ロープウェイやケーブルカーが本当に便利です。
あっという間に標高2,000〜3,000mまでワープできて、そこからはのんびり散歩感覚で景色を楽しめます。
●コルヴィリア(Corviglia)エリア

サンモリッツ駅からのアクセスが良く、初心者にやさしい山。
・標高:約2,500m
・簡単なハイキングコースあり
・1時間前後で回れる
・エメラルド色の湖と谷のパノラマが広がる
“登山”というより“天空の散歩”という印象かな?空が近くて、深呼吸するだけで気持ちがスッと軽くなります。
●ピッツ・ネイル(Piz Nair)

ロープウェイで標高3,000mへ。
ここまで楽に登れる場所は、あまり多くない気がします。
・山頂周辺に短いウォーキングルート
・視界が360°の大パノラマ
・空気が薄いので、無理せずゆっくり
正直、撮影タイムが止まらない絶景です。ただ、天気が悪いと寒い日も多いので、上着は1枚あった方が安心。標高がこれだけ高いと軽い散歩もなかなか骨が折れます。
季節ごとの注意点
サンモリッツは街がすでに標高1,800m。ちょっと登るだけで、空気も気温もガラッと変わります。
- 夏でも山頂は10℃前後まで下がる日がある
→軽い防寒着が1枚あると安心 - 日差しは日本の数倍強い
→日焼け止め・帽子・サングラスは必須級 - 雨が降ると道が滑りやすい
→スニーカーでも滑りにくいソールだと安心
「天気が急に変わる」ことは普通なので、晴れていても油断しないでください。
ハイキングの持ち物
最低限これだけあればOKです。
- 歩きやすい靴(スニーカーで十分)
- 水(500ml〜1L)
- 日焼け止め・帽子・サングラス
- 羽織れる上着
- スマホのバッテリー(写真を撮りすぎるため)
「山=本気装備!」という感じを持たれがちですが、サンモリッツはロープウェイのおかげで、意外と軽装で楽しめます。
サンモリッツを満喫するなら外せない「エンガディンパス」とは?

サンモリッツの旅行でよく聞くのが「山の乗り物って意外と高い」「結局、何に乗れるのか分かりにくい」という声です。
そこで活躍するのが、エンガディンパス(Engadin Holiday Pass)。
サンモリッツ周辺のロープウェイ・ケーブルカー・登山電車・バスなどが、ほぼ乗り放題になる“オールインワン”のパスで、「料金を気にせず山に登れる」という精神的なメリットが大きいです。
どれくらいお得になる?
サンモリッツ周辺のロープウェイは1回約3,000〜7,000円することが多いので、
展望台を2つ以上行くならパスの方が安くなることが多いです。
例)
・ムオタス・ムライユ:往復で約30〜40CHF
・ディアヴォレッツァ:往復約40〜50CHF
・ピッツ・ネイル:往復約50CHF前後
→これを2つ乗っただけで、普通に1万円近くなることもあります。
だから、
「展望台を回る予定」
「ロープウェイを複数使う」
「ハイキングで行きと帰りが別ルート」
という旅は、パスがかなり有利です。
どこで買える?
・サンモリッツのホテル(連泊者のみ購入可)
・観光案内所
・一部のケーブルカーステーション
特に、ホテルで買えるのが便利です。チェックインと同時に購入して、翌朝すぐ使えるパターンが多いです。
過去の目安料金(概算)
- 1日パス:大人で CHF 約 40〜70 程度(ロープウェイ1〜2回利用を想定)
- 2日パス:大人で CHF 約 70〜120 程度(山の上を2日間楽しむなら)
- 3〜6日パス:泊数・利用回数が増えるほど “1日あたり料金” が下がるため、例えば3日で CHF 約 120〜250 程度、6日なら CHF 約 200〜400 程度の可能性あり。
エンガディンパスは「乗れる乗り物の種類」「使う季節」「泊まる日数」で金額が変わるしくみになっています。
・夏と冬では使える乗り物が違う
・観光が多い時期と少ない時期で料金が変わることがある
・ホテルに泊まった日数でパスの種類が変わる
つまり、「誰がいつ使うか」で値段が変わるため、ひとつの“固定価格”を出していない、ということのようです。
旅行前のおすすめ対応
- 宿泊先のホテルに「エンガディンパスの料金はいくらか」と事前に問い合わせる。
- 山岳交通(ロープウェイ・ケーブルカー)の料金を個別に調べ、「2回以上使うならパスの方がお得か」を逆算する。
- パス対象施設・有効期間を公式サイトで確認して、「自分の動きたいルートに使えるか」をチェックする。
使える乗り物の一例
・ムオタス・ムライユ登山鉄道
・ディアヴォレッツァのゴンドラ
・ピッツ・ネイルのケーブルカー
・コルヴィリア
・コルバッチ
・エンガディンバス(市内・周辺地域)
つまり、展望台+街中の移動もパスひとつで完結します。
特に、「行きはロープウェイ、帰りはハイキング」「山を越えて別の駅で下山」という自由な遊び方をしても追加料金ゼロ、これが大きいです。
注意点
✔ ホテル泊数分しか買えないことが多い
✔ 年によって料金と対象が変わる
✔ 夏と冬で使える範囲が違うことがある
✔ スイス全土が乗れるパスではない
※逆に、スイストラベルパスやハーフフェアと比べると、サンモリッツ周辺に特化している分、山の乗り物に強いパスです。
冬季のチケット情報はこちら↓
サンモリッツでスイストラベルパスは使える?

結論からいうと、サンモリッツまで行く途中で大活躍します。
特に、チューリッヒやジュネーブなど都市から電車で来る人には便利です。
・チューリッヒ → サンモリッツの電車がそのまま乗れる
・サンモリッツ周辺のバス移動が無料になる
・美術館・博物館が無料または割引になる場合がある
ただし、注意点もあります。
山のロープウェイは「割引」になることが多い
スイストラベルパスは鉄道に強いパスですが、
山のゴンドラやケーブルカーは「無料」ではなく「割引対象」になることがほとんどです。
たとえば、
・ムオタス・ムライユ
・ディアヴォレッツァ
・ピッツネイル
こういった人気の展望台は、割引はあるけれど全額無料にはならないことが多い、というのが実際のバランス。
なので、
✅都市も回る
✅電車移動が多い
✅サンモリッツ以外にも行く
という人はスイストラベルパスと相性がいいです。
逆に、
✅サンモリッツだけ滞在
✅山とロープウェイをメインにしたい
という人は、エンガディンパスの方に軍配が上がりやすいです。
サンモリッツでハーフフェアカードは使える?

使えます。しかもとても分かりやすいです。
名前の通り、
サンモリッツ周辺の鉄道、バス、ロープウェイが「半額」になるパスなので、
「乗るたびに割引が入る」という安心感があります。
・湖の周りまでバスで移動する
・展望台までロープウェイで上がる
・ベルニナ線(ベルニナエクスプレスの区間)を乗り継ぐ
・ポントレジーナやシルスマリアへ小旅行に行く
特にサンモリッツは、
ロープウェイの料金が1回あたり数千円~1万円近くいくこともあるため、
半額になるだけで、かなりお得に感じます。
どんな旅に向いてる?
・滞在型(サンモリッツを拠点に楽しむ)
・ハイキング中心
・山に上がる日が多い
・でも電車に乗りまくる予定はない、という人
大移動が少なくても「払うたびに半額」になるため、
短い滞在でも元を取りやすいのがハーフフェアカードの良いところです。
結局どっちがいい?(サンモリッツだけに絞った比較)
| 目的 | 向いているパス |
|---|---|
| サンモリッツに数日滞在して、周辺の山・湖・展望台を満喫したい | ✅ ハーフフェアカード または ✅ エンガディンパス |
| スイス国内を鉄道で巡りながらサンモリッツも行く | ✅ スイストラベルパス |
| ロープウェイに何度も乗りたい、山をフルに楽しみたい | ✅ エンガディンパス(ホテルで買えることが多い) |
特にサンモリッツは「山の交通費が高い」という特徴があるため、街に滞在しながら自然を楽しむ旅なら、ハーフフェアかエンガディンパスが便利になります。
逆に、都市から長距離移動 → サンモリッツ → 別の街へ
という動き方なら、スイストラベルパスのほうがストレスがありません。
スイスの鉄道パスの詳しい記事はこちら↓

サンモリッツへの行き方

チューリッヒ/ミラノからのアクセス|鉄道での移動|現地での交通
サンモリッツはスイス南部の山岳リゾート。
日本からの直行便はありませんが、鉄道でのアクセスがとても快適です。
移動そのものが旅のハイライトになるほど、車窓の景色がすごいんです。
チューリッヒからサンモリッツ(定番・安心)
チューリッヒからサンモリッツへは、スイス連邦鉄道(SBB)とレーティッシュ鉄道(Rhätische Bahn: RhB)を乗り継いで移動します。
| 区間 | 乗り換え | 所要時間(目安) | 運行会社 | 特徴 |
| チューリッヒ 中央駅 (Zürich HB) →クール (Chur) | IC/IR(インターシティ/インターレギオ)で直行 | 約 1時間15分 | SBB | スイスの主要幹線ルートです。 |
| クール (Chur) →」サンモリッツ (St. Moritz) | レーティッシュ鉄道(RhB)に乗り換え | 約 2時間10分 | RhB | アルブラ線を経由し、世界遺産の景観を楽しめます。美しい石造りの橋やループトンネルが有名です。 |
| 合計 | 1回 (クール) | 約 3時間30分〜4時間 | – | 乗り継ぎ時間は含まれていません。 |
雪山、石造りの高架橋、谷間の村……正直「寝るつもりだったのに景色が良すぎて寝れない」タイプの移動です。スイスは鉄道が非常に正確なので、乗り換えも難しくありません。
ミラノからサンモリッツ(ベルニナ線で世界遺産ルート)
ミラノからサンモリッツへは、イタリアの鉄道とスイスのレーティッシュ鉄道(RhB)を乗り継いで移動します。
| 区間 | 乗り換え | 所要時間(目安) | 運行会社 | 特徴 |
| ミラノ 中央駅 (Milano Centrale) →ティラーノ (Tirano) | RE(レギオエクスプレス)で直行 | 約 2時間30分 | Trenord(イタリア鉄道会社) | イタリア側のローカル線です。 |
| ティラーノ (Tirano) →サンモリッツ (St. Moritz) | レーティッシュ鉄道(RhB)に乗り換え | 約 2時間15分 | RhB | ベルニナ線を経由し、氷河が作り出した壮大な絶景を走る世界遺産ルートです。**ベルニナ急行(Bernina Express)**や通常の普通列車が運行しています。 |
| 合計 | 1回 (ティラーノ) | 約 4時間45分〜5時間30分 | – | 乗り継ぎ時間は含まれていません。 |
チケット購入方法はいくつかあります
- SBB公式サイト(公式アプリ含む)
- 駅の窓口(英語でOK)
- 日本語サイトの KLOOK(クルック)など
SBB公式サイトは英語が少しわかれば簡単に予約できます。窓口での購入もできますが、季節によっては満席状態になってしますこともあるので、やっぱり事前に予約しておくことをお勧めします。日本語で予約できるサイトもあり、最近は KLOOK(クルック) を使う人が増えています。
KLOOKが便利なポイント
予約確認メールをそのまま提示すればOK
(印刷不要、スマホだけで乗れる便も多い)
氷河特急・ベルニナ線などのチケットを 日本語でオンライン予約
日付&座席が確保できるので、直前の満席トラブルを回避
旅先で窓口に並ばなくていいので、移動に不安がある人ほどラクだと思います。
現地に着いてからの移動
サンモリッツの中心エリアはコンパクトで、徒歩で回れる範囲が広め。
ただし、展望台やハイキングコースへは「ケーブルカー」「ロープウェイ」「路線バス」を使う場面が多いです。
スマホで時刻表やナビを見ることが多いので、海外SIM(例:Glocal eSIM)でネット環境を用意しておくと、「駅でWi-Fiがつながらない」「道がわからない」という不安が消えますよ。
チケットはどれで買うのが良い?
ざっくりまとめると——
- できるだけ自由に選びたい → SBB公式(アプリ)
- 並ぶのが嫌・日本語で安心 → KLOOK
- 時間がある → 駅窓口でもOK
こんな感じかな(^^)
サンモリッツのレストラン&カフェおすすめ|観光で使いやすい・安い・湖ビューが楽しめる店まとめ

この項では、予算・景色・シーン別に分かりやすくサンモリッツのレストラン・カフェを紹介していきます。
サンモリッツは“高級リゾート”のイメージが強いのですが、ちゃんと探せばカジュアルなお店もたくさんあります。「毎食1万円はちょっと…」という人でも大丈夫です。
・湖が見えるカフェ
・街歩きでふらっと入れるレストラン
知りたいですよね(^^)
まず知っておくと安心:サンモリッツの物価の感覚
- カフェでコーヒー:5〜7CHF
- ピザ・パスタ:18〜28CHF
- しっかり系メイン料理:30〜45CHF
- ハンバーガーや軽食は比較的入りやすい
スイスはやっぱり物価が高い…移り住んで20年たつ今でも未だにびっくりしてしまいます。「思ってたより高い」と感じる人がほとんどなので、予算別に使いやすい店を紹介していきます。
予算控えめで安心|カジュアルに入れるレストラン
旅行中に一番ありがたい“入りやすさ重視”のお店。
▶ Pizzeria Caruso(ピッツェリア・カルーゾ)

- ピザ・パスタが中心で20〜30CHF前後
- 地元客も多く、観光地価格よりちょっと優しい
- ファミリーでも入りやすい雰囲気
ボリュームがしっかりあって、取り分けでも満足できるので節約旅行にも向いてます。
▶ Coop Restaurant(スーパーマーケット併設)
サンモリッツのにある大きなスーパーマーケットCoopの中にあるレストランです。
- 想像以上に便利
- サラダ、パスタ、温かい惣菜が選べるビュッフェ形式
- 湖沿いを散歩して、テイクアウトで食べる人も多い
「外食は全部高いのかな…」と不安な人は、ここなら少しは節約できます。
湖ビューで最高の一杯|景色がごちそうのカフェ
サンモリッツ湖は街の中心にあるので、散歩の途中で素敵なカフェが自然に見つかります。中でもお勧めしたい2店を紹介します。
▶ Hanselmann(ハンゼルマン)

サンモリッツに来たら絶対寄ってほしいカフェです。私もいつもここでお土産のチョコレートの詰め合わせをしてもらいます。
- 街の老舗スイーツ店
- チョコレートやケーキが名物
- 朝食や軽食にも使える
- 湖の近くで観光の途中に寄りやすい立地
ケーキは小ぶりですが味が濃厚。「疲れたから甘いもの…」という時にちょうどいいです。
ちょっと贅沢|でもそこまで高すぎないレストラン
完全な高級店ではないけど、旅行のご褒美にぴったりな場所。
▶ Lapin Bleu(ラパン・ブルー)

- 30〜40CHF前後でメインが注文できる
- スイス料理でも優しい味で食べやすい
- 店内が落ち着いていて雰囲気が良い
予約なしでも入れる日が多いですが、ハイシーズンは混みます。「高級店は緊張する…」という人でも安心できる空気感。
予約した方がいい?営業時間は?
◎ 予約した方がいいタイミング
- 7〜8月のハイシーズン
- 12〜2月のスキーシーズン
- 19:00〜のディナー帯
カジュアルなお店はふらっと入れることも多いですが、景色が綺麗なレストランや人気店は埋まりがちです。
営業時間は
- カフェ:9時〜18時前後
- レストラン:12時〜14時、18時〜22時
という“昼と夜の中休み”があるスタイルが多いので注意してください。
泊まって良かった!旅行者に人気のホテル
サンモリッツは高級ホテルのイメージが強いですが、観光しやすい立地で、価格も比較的落ち着いたホテルもあります。ここでは、旅行者の口コミ評価が高く、滞在の満足度が安定しているホテルを厳選して紹介します。
「どんな人に向いているか」
「アクセスの良さ」
この2つを意識して見てもらうと、ホテル選びが失敗しにくいと思います。
Hotel Reine Victoria(レイネ・ヴィクトリア)

駅から少し距離はありますが、バス停が近く観光の拠点にしやすいホテルです。
クラシックで落ち着いた内装なので、「ヨーロッパらしい雰囲気を味わいたい」人に向いています。
- 朝食が美味しいという口コミが多い
- 部屋が広めで家族でも過ごしやすい
- ケーブルカーや湖へアクセスしやすい立地
ホテルに帰ってくるたびに、建物そのものが絵になるので、ちょっとした“非日常感”が楽しめる印象です。
こんな人におすすめ
「観光重視で動きつつ、ホテルでもしっかり休みたい」
Hotel Laudinella(ラウディネッラ)

サンモリッツの中では比較的手頃な価格帯で、滞在しやすいホテルです。部屋はシンプルで使いやすく、レストランが複数入っているので、「夕食を外で選ぶのが面倒」という日にも助かります。
- 湖までは徒歩圏内
- コスパが良く長期滞在にも向く
- 団体ではなく一般旅行者の利用が多い印象
立地が便利なので、街歩きも、湖散策も、どちらもスムーズ。結果的に“移動のストレスが少ない旅”になります。
こんな人におすすめ
「立地重視・価格も抑えたいけど、ホテルで不便は感じたくない」
Hotel Schweizerhof(シュヴァイツァーホフ)

中心エリアに近く、買い物・食事・観光のバランスが非常に良いホテルです。外観は落ち着いていますが、部屋はモダンで過ごしやすく、「立地の良さと快適さ、どちらも欲しい」という人に向いています。
- 街の中心にあるので夜も歩きやすい
- 周辺に飲食店が多く、レストラン選びがラク
- 部屋の眺望が良いという口コミが多い
ホテルは“ただ寝る場所”ではなく、旅の拠点として使いやすいかどうかが、満足度を左右します。その点、このホテルはバランスが良いと思います。
こんな人におすすめ
「ホテル時間も旅の楽しみとして重視したい」
ホテル選びで失敗しないコツ
- 湖沿い or 中心街のどちらが良いかを決めておく
- バス停までの距離をチェックしておく
- 朝食の評価が高いホテルは、疲れやすい旅で助かる
サンモリッツは坂道のある街なので、立地が良い=旅がラクになると感じました。
もっと詳しいホテル比較は別記事で
→ ※内部リンク予定:サンモリッツのホテル完全ガイド
サンモリッツ観光|無理なく回れるモデルコース
「どこから回れば効率がいいの?」「1日でも楽しめる?」という質問をよく聞きますが、サンモリッツは移動がとてもラクなので、欲張らなくても満足できるのが良いところです。
ここでは、初めてでも迷わず、景色・街歩き・食事までしっかり楽しめる「定番ルート」を、1日・2日プランで紹介します!
【1日観光】初めてなら“基本を押さえる”王道プラン

▶ 10:00 サンモリッツ駅 → 湖畔散歩(写真スポット多い)
駅を出てすぐ湖が見えるので、歩き始めて数分で絶景です。
風がない日は鏡のように山が映り、写真を撮りたくなる瞬間が多いです。
▶ 11:00 街の中心エリアを散策(カフェやお店が集中)
ブランドショップ、スイーツ店、歴史的な建物が集まっていて「観光している感」が一気に出ます。疲れたらハンゼルマンでケーキ休憩もおすすめ。
▶ 12:00 街のレストランでランチ
カジュアルなお店でパスタやピザなら、時間も値段も安心。
▶ 13:30 展望台へ(ムオタス・ムライユ or ピッツ・ネイル)
初心者ならアクセスが簡単な ムオタス・ムライユが行きやすいです。ロープウェイで一気に“絶景の上”へ。30分~1時間の滞在でも満足度が高いです。
▶ 16:00 街に戻ってショッピングや湖沿いのカフェ
夕方は光が柔らかく、湖の景色がすごくキレイになります。
「何もしない時間」が、サンモリッツっぽくて贅沢です。
▶ 18:30 ディナー
湖が見える店か、街のレストランへ。
疲れていたらホテルのレストランも便利です。
▶ 21:00 夜の湖を散歩して終了
ライトが少なく、星がすごく綺麗な日があります。
静かで、旅先でしか味わえない空気です。
▼このコースの魅力
このコースは、無理に歩き回らなくても景色と街の雰囲気をしっかり味わえるところがポイントです。湖と街が近いので、徒歩の移動距離は短め。それでいて、写真スポットや休憩できる場所が多いので、体力に自信がない人でも問題ありません。予定をつめ込みすぎなくても「サンモリッツを感じられた」と思える穏やかな1日になります。
2日観光】「サンモリッツを満喫した」と言える欲張りプラン

▶ 1日目:湖と街をのんびり楽しむ日
10:00 湖畔をぐるっと散歩
12:00 カジュアルなレストランでランチ
14:00 セガンテイーニ美術館
16:00 カフェで休憩
19:00 湖ビューのレストランでディナー
※ 美術館に興味がなければ、街歩きやショッピングでもOK。どの選択をしても“ゆっくり楽しめる日”になります。
▶ 2日目:展望台とハイキングの日
09:30 ロープウェイで ピッツ・ネイル または ディアヴォレッツァ
11:00 展望台で写真+短いハイキング
13:00 山頂レストランでランチ(景色がごちそう)
15:00 街に戻ってカフェ/自由時間
18:00 夕暮れの湖を散歩
19:00 ディナー
▼このコースの魅力
ゆっくりしているのに満足度が高いのは、サンモリッツが「街」「湖」「山」の距離が近い街だからだと思います。標高が高い場所に行くと「歩けるかな…?」と不安になるかもしれませんが、多くはロープウェイでアクセスできるため、体力に自信がなくても大丈夫です。晴れの日はもちろん、曇りの日でも絵になる景色が広がり、写真が苦手な人でも“それっぽい一枚”が撮れてしまいます。
全体的にハードルが低いのに、しっかり旅の満足感が残る——それがサンモリッツの観光の良さだと感じます。
【雨の日でも大丈夫】屋内で楽しめるサンモリッツ
サンモリッツは「屋外の景色がすべて」というイメージがあるかもしれませんが、実は雨の日でもじっくり楽しめるスポットが多いです。人が少なくて静かなので、私は雨のサンモリッツも意外と好きです。
● セガンティーニ美術館でゆっくり名画鑑賞
アルプスの光に魅せられた画家・セガンティーニの世界を堪能できる美術館。
館内はコンパクトで歩き疲れにくく、「雨の日にちょうどいい」という声が多い場所です。
上階に展示されている“3部作”は特に迫力があり、天気に関係なく心を揺さぶられる作品だと思います。
● カフェ&ショッピングでのんびり街歩き
サンモリッツ中心街は、雨でも歩きやすいルートが多め。
スイーツ店やショコラトリー、セレクトショップなど、屋内で楽しめるスポットが点在しています。
外が少し肌寒い日ほど、温かいコーヒーが体に沁みて「雨の日も悪くないな」と思えてきます。
● サンモリッツの温泉スパでリラックス
▶ OVAVERVA(オヴァヴェルヴァ)スパ
OVAVERVAは、サンモリッツで天候に左右されずに楽しめる“鉄板スポット”です。広々とした温水プールやジャグジー、サウナ、スチームルーム、そしてキッズ用エリアまで揃い、旅の疲れをゆっくり癒すのに最適です。雨の日は特に利用する人が増えますが、それでも施設が広いので私はあまり窮屈に感じたことはありません。ただ、夕方の17時以降は地元の人が仕事終わりに集まりやすく、夏のハイシーズンは少し賑やかになる印象です。ゆったり過ごしたい人は、昼〜午後の早めの時間帯が快適だと思います。
■ 水着は必須。初心者でも安心の広い「水着エリア」
スイスのスパは原則水着着用ですが、OVAVERVAはその中でも水着ゾーンが広く、
サウナ以外は気軽に利用しやすい雰囲気です。
「初めて海外スパに行く」「裸エリアは不安…」という人にも向いています。
■ タオル・スリッパはレンタル可能(有料)
タオルの貸出があり、必要なものはだいたい揃っています。ただ、荷物に余裕があれば「コンパクト速乾タオル」を持っていくと便利で、節約にもなります。
■ 子ども連れでも安心のキッズプール
ファミリー向けに作られたキッズプールがあり、子ども連れでも気兼ねなく過ごせます。サンモリッツのスパ施設の中では、最も子どもが利用しやすい場所だと思います。
ガラス張りの空間からアルプスを眺めながらゆっくり過ごすことができ、「屋内なのに山を感じる」そんな不思議な贅沢感を味わえるスパです。
もっと静かに、落ち着いた雰囲気で過ごしたい人はこちら。
ホテルスパは利用料金がやや高めですが、施設のクオリティも雰囲気も格別です。
外が雨でも、暖かい水の中でぼーっとするだけで旅の疲れが溶けていく感じがします。
● 大人のための極上時間【Kulm Spa(クルム・スパ)】ホテルスパ完全版
より静かに“サンモリッツのラグジュアリー”を味わいたいなら、名門ホテルのスパを訪れるのもおすすめです。ホテルスパは利用料金がやや高めですが、施設のクオリティも雰囲気も格別です。
外が雨でも、暖かい水の中でぼーっとするだけで旅の疲れが溶けていく感じがします。
Kulm Spaは街でもトップクラスの施設として知られていて、ガラス張りの温水プールから眺める湖と山の景色は、天気が悪い日でも不思議と気持ちが落ち着きます。
■ 水着は必要?
水着は基本的に必要で、サウナのみ裸のエリアがあるホテルもありますが、初めてでも迷うことはほぼありません。
■ タオル・スリッパはホテルクオリティで完備
タオルやスリッパは宿泊者なら無料で借りられますし、外来利用の場合も有料で揃えられるので、手ぶらで行っても問題はありません。
■ 年齢制限あり。大人向けの静かな環境
落ち着いた雰囲気のために年齢制限が設定されていることがあるという点です。クルム・スパもその一つで、小さなお子さんは利用できない時間帯があるため、ファミリーで行くならOVAVERVAの方が気兼ねなく過ごせると思います。逆に、静かに過ごしたい大人の旅なら、この落ち着いた環境が心地よく感じられるはずです。
混雑が苦手ならホテルスパはかなり快適ですよ。
◎ 雨の日でも十分楽しめる理由
雨が続くとロープウェイが止まることがありますが、
街の中心部だけで「観光・休憩・癒し」の全てが完結するのがサンモリッツの良いところだと思います。
無理に屋外へ出なくても、
今日は“のんびり過ごす日”にしてみると、
意外と旅の満足度が上がる気がします。に楽しめるので「今日は無理に動かないで楽しむ日」もアリだと思います。
サンモリッツ旅行は「ゆっくり楽しむ」だけで満足できる町

サンモリッツは、派手な観光名所を次々まわるより、湖や山の空気を感じながら散歩したり、景色の良いカフェで一息ついたり、そういう時間が一番しっくりくる場所だと思います。標高の高いリゾートというと、体力が必要なイメージがあるのですが、ロープウェイやバスが整っていて、無理せずに絶景へアクセスできるのも嬉しいところです。
初めて訪れる人でも、1〜2日あれば見どころはしっかり楽しめますし、急いで回らなくても満足度は高めです。天気が変わりやすい日でも、湖の光が差し込む瞬間が突然訪れたり、街の静かな雰囲気が写真以上に記憶に残ったりします。予定が多少崩れても、それを含めて楽しめるのがサンモリッツらしさなのかもしれません。
「スイスは高級で手が届きにくい」というイメージを持つ人も多いですが、実際にはカジュアルなレストランも、テイクアウトで湖を眺めながら楽しめる食事もあります。肩の力を抜いて、自分のペースで過ごせば、それだけで旅が豊かになります。
気づけば、ただ散歩しただけの日が一番印象に残っている。そんな旅先は多くありません。サンモリッツは、まさにそういう場所だと感じました。
また別の記事では、冬の楽しみ方、ホテルやレストランの選び方も詳しくまとめていくので、旅行計画の参考にしてみてください(^^)

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